2007/05/20

Art Award Tokyo2007

行幸地下ギャラリーで行われているArt Award Tokyo2007を見てきた

会場は丸ビルと新丸ビルの間にある地下通路

大体の地図はココ↓


会場についてまず最初に感じたのが、展示スペースとしての設計がなっていないということ
確かに地下通路ということを考えると十分な明るさや十分なスペースという条件があるだろう
しかし、コンビニのような明かりをガラスが反射して、展示の作品が十分に鑑賞できない点は残念に思う

値段の張る凄い額縁に、例えば幼稚園児の描いた絵を入れたとして、それは藝術作品に見えてしまうものだ
それはつまり、いくら作品自体が魅力的だとしても、その展示の環境が劣悪であればその作品自体の完成度というものは半減してしまうということでもある

行幸地下ギャラリー

反射はもちろんのこと、作品の前でガラスが切れてしまうこともマイナス評価

Art Award Tokyo、劣悪な展示環境

そんな作品を見る集中力を欠いている中、一つの作品の前で足が止まる

Art Award Tokyo展示作品

馬場晋作という方の作品

ステンレスをカンバスに油絵で作品を描いているのだが、見る側が作品に映りこんでしまうことまでも作品の範疇にしているかのようだ
ガラスに反射する光、僕、他の作品、そういうものを飲み込むパワーのようなものを感じた

この桜を描いたものの他に、シャンデリアを描いているものも、ゴージャスな感じが出ていて好きだ

また、映像のため写真は撮らなかったがAIMASの人が出品していたものは面白い
ネタバレになってしまうから言わないが、会場に足を運んでナマで見てもらいたい

以下、何となく惹かれて撮った作品

Art Award Tokyo大賞作品

Art Award Tokyo展示作品

DSC_4313

見に行って思ったことは、やっぱり芸術活動は素晴らしいなぁっていうことの再認識と、作品を展示するスペースの増加でアートがより身近なものになってきているなぁということだ

より消費されるものとしての側面が強くなったなどの意見はあるだろうが、芸術鑑賞の間口が広がることには素直に嬉しい 全体的な底上げになる

一方で、このような現象は都心部にだけ起きているムーブメントの気もする
都会と田舎の藝術への興味の差といものは非常に深刻だ

直島の地中美術館や水戸美術館のように、藝術を地方の財源として活用する流れこそが、その都市と田舎の差を縮めるための良いヒントではないか

と、まぁblogを新しくしてての記事で、熱く語ってますが 笑
無料だし、新名物の新丸ビルにお越しの際は、ちと寄ってみてはいかがでしょう


行幸地下通路の掲示板

電光掲示板の字がピンクだったから、感動のあまりシャッターをきってしまいました

アート アワード トーキョー 2007