2007/06/09

「日本のグラフィックデザイン:ジャグダ1981〜2006」展

に行ってきた

初めてのミッドタウン、その5階が展示スペースになっている
住所は:東京都港区赤坂9-7-1



どこを見てもポスター、ポスター、ポスター、ポスターという展示

ポスターというものは、小学校のクラスに1~2人いる優秀な子の優秀な答えのような印象を抱く
面白味には欠けるけれど先生は満足みたいなそんな感じ
お利口なさんなそこ子は、要点を抑えて褒められる術を知っている
良い成績の取り方を知っている

地球を守ろうと声を荒げているあの人は、朝、歯を磨いているときに水を流し続けているかもしれない
世間では教育熱心なパパと呼ばれて賞賛を浴びているあの人は、家に帰れば子供を、そして妻を殴るような人間かもしれない

そういう風に、誰でも『見せかけ』だけはキレイでいられる
ポスターって何か同じような感じなんだよなぁ

核撤廃を叫んだところで、北の国の狂気はとめられないだろうし、世界の親分は兵器な顔して平気を持ち続ける現状は変えられないさ

まぁ意識を持たせることは重要だと思いますよ、ソコから何かが変わるかもしれないし
ってことで、この文章終わり
あれ、逃げてんじゃんって?笑
んじゃ、もう一個だけ書かせてもらいましょう

会場には緑のバッジを胸に付けて誇らしげなじぃ様たちが大勢いるわけです
その人たちの口から出てくる言葉は
「素敵な場所になったね」だの「ミッドタウンすごいじゃない」だの「お客さんも多いし、大盛況だなこりゃ」を連発
何ていうか展示された作品に対する愛が欠けているようで寂しかった

アートスペースの名前をデザインハブにしたことは素晴らしいと思う
ネットワークの重要性が叫ばれる今日、特に多くのリンク(人と人との繋がりなど)を持っているノード(点、まぁ人とかルーターとか)のことをハブと呼ぶ
ハブは価値と価値のコネクターだったりとネットワーク全体が大きなチカラを発揮する原動力となる柱だ
この名前のチョイスは素晴らしい

だけど、このハブに繋がっているリンクは、愛や情熱や明日ではなくて、富や権力や昨日という印象を受けた
レセプションの日に集まってじぃ様同士が盛り上がるのは結構だが、作品を集中して見たい来場者にとっては雑音でしかないんだなぁ


「日本のグラフィックデザイン:ジャグダ1981〜2006」展