0への自由・0からの自由
★★★★☆
BIZ style3号の川鍋一朗氏の特集が面白い。
川鍋は物事には「解決できる問題」と「解決できない問題」があると言う。
解決できない問題は思い切って切り捨てて、合理化を淡々と進めたことが日本交通株式会社の立て直しに成功した要因だと答える。
この「解決できる問題」と「解決できない問題」の話を会社の上司からもつい最近聞かされた。ただ、全く逆のことを言っていたことが面白い。
確かに「解決できない問題」はある、ただそこに取り組み、トライ&エラーをする姿勢を持ち続けることが、結果的に作り出すモノのレベルを上げる。そこを避けて通っていたら出来てくるもののレベルはいつまでたっても上がらない。
と、そんなようなことを言っていた。(違っていたらすいません)
この両者の考えにはそれぞれ大いに共感できる。では何が2人の意見を正反対にしているのだろうか。一方は借金を返さないと社員数千人が路頭に迷ってしまうという状況。また一方は高いクリエイティブを発揮することでさらなる高みへ行けるという状況。
これは、前者が0へ持って行くための自由であり、後者が0からの自由と言い換えられるかもしれない。リバティーとフリー。同じ自由でも大きく意味合いが違う。
解決しなくてはいけない課題があったときに、自分に求められているものが、0へ持って行くことか、0を1にする作業・1を膨らます作業なのかと考えてみると、やらなければならない行動が変わってくるのではないだろうか?そんなことを、この雑誌を読んで思った。
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